介護職員が仕事を辞める理由には、職場の人間関係が多く挙げられます。
介護職員は女性が多い傾向があるため、女性同士特有の人間関係の難しさも退職の一因となるのです。
また、福祉施設の中にはベテラン層の中高年が多く働いている所があります。
そういった職場では、新卒など若い世代の職員が人間関係の築きにくさを覚え仕事を辞めることがあるようです。
介護職員同士の人間関係だけでなく、利用者とのコミュニケーションが上手くとれないことも退職につながりやすい理由の一つです。
退職については、ほかに待遇に満足できないという理由も挙げられます。
福祉施設に勤務する全国の介護職員の平均月収は21万円前後で、訪問ヘルパーは22万円前後です。
全産業の平均月収が32万円前後であることから、介護職員が明らかに低収入であることがわかります。
特別養護老人ホームなど施設の種類によっては平均月収が30万円におよぶ所もありますが、それ以外の施設では20万円台にとどまっています。
日々残業もあるため、労力に見合った月収が得られないことに不満を覚え仕事を辞める介護職員は決して少なくありません。
また、女性の介護職員に関しては結婚や出産を理由に仕事を辞めるパターンも多くあります。
子育て中は仕事に行くこと自体が困難であるのに加え、介護職の場合夜勤の必要もあるので尚更結婚、出産後も働き続けるのは難しいでしょう。
さらに、自身の親族の介護を理由に辞めるのも女性介護職員に多く見られる傾向です。
女性は家庭の状況の変化に振り回されやすい傾向があるので、家庭の事情による退職は多数を占めます。