介護職についたものの、仕事を開始してから数年のうちに離職してしまう人は少なくありません。
その理由は人によって様々ですが、おおよそ三つの理由があると分類できるかもしれません。
一つ目の理由として、「プライベートの問題」があげられます。
育児や介護などとの両立が難しい場合や、もっと収入の良い職場への転職を決意する場合があるのです。
二つ目の理由は、「精神的に負担が大きいこと」が考えられます。
どのような職場でも人間関係に悩む可能性はあるものの、介護職では「スタッフ同士の関係性」と「利用者との接し方」の双方に悩んでしまう場合があります。
常に笑顔で接したいという強い熱意を持っていた人でも、「実際にやってみると、ストレスや疲労から笑顔になれない」と悩んでしまうケースなどがあるようです。
こういったジレンマに陥った結果、精神的に圧迫され辞めるという選択肢を選ばざるを得なくなってしまうのです。
そして三つ目の理由には、二つ目と反対で「肉体的な負担が大きいこと」が挙げられます。
高齢者をベッドから車椅子に運ぶなど、体を使った仕事が多いため、足や腰などを痛めてしまい、若い男性でも辞めざるを得なくなるケースが後を絶たないのです。
では、どのように解決すべきかを考えてみましょう。
一つ目の問題については、就職時に福利厚生などをよく考慮することが望ましいでしょう。
また、やむを得ず辞めることになった場合でも、復職・転職がしやすいよう資格・スキルの習得に務めておくと良いといえます。
また、二つ目と三つ目の、精神的・肉体的な負担については、積極的に「負担を減らす方法」について学習することが望ましいでしょう。
例えば、「腰を痛めない介護術」などの書籍も多数出版されているので、先人の知恵を借りるなどして、我流のやり方を改善していくことが大切なのです。